谷口屋は、大正14年創業の歴史を持つ福井県の高級豆腐の老舗です。恵まれた越前・竹田村で創業以来80年以上、当時から変わらない伝統の製法で一枚一枚、心を込めた手作業を守り続けています。
14cm四方、厚さ4cm。味と大きさに誰もが驚く、代々受け継がれてきた唯一無二の油揚げ。 表面の皮はカリッと揚がっていて香ばしく、サクサク、カリカリとしたその食感はまるでフランスパンのよう。じんわりとしみ出す、菜種油と大豆の何とも言えない旨味が口いっぱいに広がります。
美味しさの秘密は、質や産地にとことんこだわりぬいた材料や素材のみを使っているから。そして、伝統の技を受け継がれてきた熟練された「揚げ師」だけが一枚のあげにつき約1時間、揚がり具合を見ながら100回以上手作業でひっくり返しじっくりと揚げてるからです。
機械製造や他では決してまねできない伝統の「谷口屋の油あげ」をどうぞご賞味くださいませ。
竹田はかつて、豊原千坊(とよはらせんぼう)、古野千坊(ふるのせんぼう)、吉谷千坊(よしたにせんぼう)の3つを合わせて三千坊と呼ばれる大きなお寺があり、白山信仰のため竹田から白山を拝む山に登る修行僧が集まる宿場の村として繁栄しました。 そして、雪が多く冬場は交通が閉ざされていたこの地では、油揚げは肉や魚に替わる貴重なたんぱく源でした。また、大本山永平寺では精進料理に油揚げが使われ、宗教心の厚い福井では一般家庭でもこの油揚げ料理が広まったのではないか、と言われています。
そして福井県は、油揚げの消費量が日本一の地域で、県民の食生活には欠かせないものになっています。 (2006年6月1日版・トーヨー新報より)